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銀歯を白い歯にするメリットとは?

2022年3月23日

銀歯を白い歯にするメリットとは?その方法についても解説します

 

 

大臼歯(だいきゅうし)と呼ばれる奥歯が虫歯になると、保険診療では原則として「銀歯」を装着します。歯科用合金で構成される人工歯であり、とても丈夫なのですが見た目が悪いのが難点で、治療後に白くしたいと希望される方も少なくありません。
今回はそんな銀歯を白い歯にする方法やメリット、銀歯を使い続けるデメリットなどをわかりやすく解説します。

 

銀歯のデメリットについて

 

 

銀歯を白い歯に変えたいという方は、見た目の問題を主訴とするケースが多いようです。実際、銀歯は金属色がむき出しとなっているため、口元の審美性を大きく低下させますが、それ以外にもいくつかデメリットがあります。

 

虫歯が再発しやすい

 

銀歯はセラミックやゴールドと比べると、歯とのフィット感が低いのです。そのため、銀歯と歯との間にすき間が生じることで細菌の侵入が起こりやすく、その結果「二次的虫歯」と呼ばれる虫歯の再発を引き起こしやすくなるのです。もちろん、歯質とのすき間というのは目に見えるような大きなものではなく、ミクロン単位の微々たるものですが、細菌にとってはとても大きなスペースとなります。

 

金属アレルギーのリスクがある

 

銀歯には複数の金属が含まれています。この中にもし体質的にアレルゲンとなるようなものが含まれていると、口腔内などにアレルギー症状が生じてしまうこともあります。

 

経年劣化による銀歯の腐食

 

口腔内の銀歯は、金属が経年と共に風化するように、歯科用金属もお口の中で経年とともに腐食します。このため、銀歯を装着し始めた時には、アレルゲンにはならなかった場合でも、唾液によってイオン化して銀歯の金属が溶け出し、体内に取り込まれてタンパク質と結合することで、金属アレルギーを引き起こしやすくなります。

 

アマルガムの銀歯は身体に悪い?

 

今現在は、銀歯にアマルガムを使用することはまずありません。なぜなら、アマルガムには人体に害を及ぼすことがある「水銀」が含まれているからです。そのため、ここ数年で入れた銀歯は心配ありませんが、数十年前に入れた銀歯がアマルガムだった場合は、水銀による健康被害に注意する必要があります。

 

歯科医院で銀歯を白くする方法

 

歯科医院で銀歯を白くする方法は、「レジン(自費)」と「セラミック」の2種類があります。

 

 

レジン(自費)の特徴

 

レジンは、歯科用プラスチックです。白色を呈していて、色調も細かく調整できるので、患者様それぞれの歯の色に近付けることが可能です。比較的小さな歯質の欠損であればコンポジットレジンで対応できますが、詰め物・被せ物といった大きな修復物には、硬質レジンやハイブリッドレジンなどが用いられます。

 

  • レジンのメリット
    レジンの最大のメリットは、材料費が安価である点です。また、割れたり、欠けたりしても修理しやすいというメリットもあります。コンポジットレジンに関しては、歯の欠損部に流し込んで光で固める方法で、治療期間も大幅に短縮できます。当然ですが金属アレルギーのリスクはありません。
  • レジンのデメリット
    レジンは経年的な変色・摩耗が起こりやすい材料です。セラミックのようにいつまでも美しい状態を保ち続けるのは難しいといえます。その他、レジンは、口腔内で唾液を吸収すると、時間と共に劣化します。 口腔内の劣化したレジンは、臭いが発生したり、変色や着色を起こすというデメリットがあります。

 

 

セラミックの特徴

 

セラミックは、歯科用に改良された陶材(とうざい)です。少し難しい言葉ですが、簡単に表現すると、セラミック製のお皿とほぼ同じ素材です。銀歯を白い歯に取り換える際には、第一におすすめできる歯科用材料といえます。

 

●セラミックのメリット

 

ひと言で「セラミック」といっても、実は種類がたくさんあります。その点も踏まえた上で、セラミック治療のメリットを記載します。

 

  • 天然歯の色や光沢、透明感を忠実に再現できる
  • 汚れや臭いを吸着しにくい
  • 歯質とぴったり適合するので虫歯が再発しにくい
  • 経年的な変色、摩耗が起こりにくい
  • 金属アレルギー、メタルタトゥー(金属の削り粉が歯肉に入り込んで黒くなるもの)のリスクがゼロ

 

●セラミックのデメリット

 

セラミック治療には、以下に挙げるようなデメリットがあります。

 

  • 原則として保険が適用されない
  • 強い力、衝撃が加わると割れてしまう
  • 故障した時の修理が難しい

 

まとめ

 

このように、銀歯にはいろいろなデメリット・リスクがあるため、可能であれば白い歯に交換した方が良いといえます。その際、治療に求める優先順位を明確にしておくと、素材の選択にも困らなくなります。例えば、審美性を第一に考えるのであれば、オールセラミックが推奨されますし、経済面を最重視するのであれば、レジン系の材料がおすすめです。そこは歯科医師と相談しながら決めていっても良いので、銀歯の見た目やアレルギーでお困りの方は、お気軽に当院までご連絡ください。当院では、自費コンポジットレジンにも力を入れており、しっかりと時間を取って治療を行っております。一緒に健やかで美しい口元を作っていきましょう。

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