歯の黄ばみを改善するならホワイトニング?その他の対処法との違いは?
2022年4月26日
気になる歯の黄ばみ。どのような方法で改善するのがベストなのかを解説します
歯の黄ばみが気になる場合、その対処法としてまず思い浮かぶのが「ホワイトニング」ですよね。日本でも広く普及している施術法であり、おそらく皆さんの身の回りでも歯科医院のホワイトニングを受けた方がいらっしゃることでしょう。ただ、歯の黄ばみの原因というのはケースによって異なり、適切といえる方法も人によって違ってきます。 そこで今回は、歯の黄ばみにはどのようなタイプがあり、それぞれどのような方法で改善するのがベストなのかを分かりやすく解説します。
歯が黄ばむ原因
鏡を見て「歯が黄ばんでいる」と感じたら、まずは頑張って丁寧にブラッシングをしてみてください。それで歯の黄ばみが改善されるのであれば、ホワイトニング等を行う必要はありません。歯の表面に付着した汚れが原因で黄ばんで見えていたのでしょう。歯ブラシによるブラッシングで落とせない黄ばみは、歯科医院の出番です。そうしたしつこい歯の黄ばみの原因としては、以下に挙げる3つが考えられます。
歯の表面の汚れによる黄ばみ
歯の表面に付着した汚れというのは、すべてが歯ブラシによるブラッシングで落とせるわけではありません。専門的には「ステイン」と呼ばれる汚れで、専門家による機械的な清掃を受けなければ一掃することが難しいです。先ほどは、歯の黄ばみへの対処法として、丁寧にブラッシングする事を挙げましたが、必要以上に強く磨くとエナメル質を傷つけてしまうため十分にご注意ください。その他、歯の表面に付着した「歯石」が黄ばみの原因となっていることもあります。
歯の内部の黄ばみ
歯の黄ばみは、歯質内部に沈着した汚れが原因となっていることもあります。エナメル質は人体で最も硬い組織であり、表面がツルツルしているので「歯の内部に汚れ?」と疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。けれども、エナメル質には目には見えない無数の穴が開いており、そこに微細な色素が入り込むことは日常的に起こっています。コーヒーや紅茶といった着色性の強い食品を習慣的に摂取している人は、歯が健康であっても内部に汚れが沈着します。その結果、歯が黄ばんで見えるようになるのです。
被せ物・詰め物の経年劣化
黄ばんでいる歯が、自分の歯(=「天然歯」)ではなく、被せ物・詰め物といった「人工歯」である場合は、素材の劣化が考えられます。とくにレジンで作られた被せ物・詰め物は、経年的な変色が起こりやすく、治療から数年経つと黄ばんで見えるようになります。
原因別の対処方法
歯の黄ばみを改善する方法は、原因によって異なります。
歯の表面の汚れによる黄ばみには「クリーニング」
歯の表面に付着したステインなどは、歯科医院のクリーニングで改善することが可能です。専用の薬剤と器材を使って、歯科衛生士が丁寧にお掃除します。歯石に関しては、スケーラーと呼ばれる器具を使ったスケーリングで除去できます。
歯の内部の黄ばみには「ホワイトニング」
歯の内部に沈着した汚れは、歯ブラシによるブラッシングや歯科医院でのクリーニングで改善させることが難しいです。過酸化水素や過酸化尿素からなる漂白剤でホワイトニングする必要があります。ホワイトニングには、すべての処置が歯科医院で完結する「オフィスホワイトニング」と、患者様が自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。
被せ物・詰め物の経年劣化には「被せ物・詰め物の交換」
被せ物・詰め物の経年劣化による変色は、再治療することで改善可能です。セラミック製の被せ物・詰め物に交換することで、再び変色するリスクを抑えられます。見た目も限りなく天然歯に近い状態に仕上げられます。
ホワイトニングのメリット・デメリット
前述したように歯の黄ばみの改善方法は原因によって異なります。ここではホワイトニングに関して詳しくみていきましょう。 オフィスホワイトニングとホームホワイトニングには、以下に挙げるようなメリット・デメリットがあります。
●オフィスホワイトニング
メリット
オフィスホワイトニングの最大のメリットは「即効性の高さ」です。作用が比較的強い薬剤を使えるため、1回の施術でホワイトニング効果を実感できます。また、歯科医師や歯科衛生士といった専門家が施術することから、安全性・確実性も確保されます。
デメリット
オフィスホワイトニングは、歯科医院に通院しなければなりません。また、ホワイトニング効果が高い薬剤を使用するので、知覚過敏が生じる可能性もあります。
●ホームホワイトニング
メリット
ホームホワイトニングには、好きな時、好きな場所でホワイトニングできるというメリットがあります。薬剤をじっくり浸透させることから、オフィスホワイトニングよりも効果が持続しやすいです。
デメリット
ホームホワイトニングは2週間程度、施術を継続することで効果を実感できます。オフィスホワイトニングよりも即効性が低いため、すぐに歯を白くしたい人にはあまり向きません。
まとめ
このように、歯の黄ばみの原因は人によってさまざまです。今回はいくつかのタイプをご紹介しましたが、当てはまるものはあったでしょうか?歯の黄ばみは見た目を悪くするだけでなく、歯の健康にも悪影響がおよぶため、できるだけ早期に改善しましょう。
基本となるのは毎日の口腔ケアですが、クリーニングやホワイトニングも適宜、受けることで、美しく健康的な歯を維持することが可能となります。どんな方法が一番自分に合っているのか分からない、という方はお気軽に当院までご相談ください。まずは丁寧にカウンセリングいたします。
銀歯を白い歯にするメリットとは?
2022年3月23日
銀歯を白い歯にするメリットとは?その方法についても解説します
大臼歯(だいきゅうし)と呼ばれる奥歯が虫歯になると、保険診療では原則として「銀歯」を装着します。歯科用合金で構成される人工歯であり、とても丈夫なのですが見た目が悪いのが難点で、治療後に白くしたいと希望される方も少なくありません。
今回はそんな銀歯を白い歯にする方法やメリット、銀歯を使い続けるデメリットなどをわかりやすく解説します。
銀歯のデメリットについて
銀歯を白い歯に変えたいという方は、見た目の問題を主訴とするケースが多いようです。実際、銀歯は金属色がむき出しとなっているため、口元の審美性を大きく低下させますが、それ以外にもいくつかデメリットがあります。
虫歯が再発しやすい
銀歯はセラミックやゴールドと比べると、歯とのフィット感が低いのです。そのため、銀歯と歯との間にすき間が生じることで細菌の侵入が起こりやすく、その結果「二次的虫歯」と呼ばれる虫歯の再発を引き起こしやすくなるのです。もちろん、歯質とのすき間というのは目に見えるような大きなものではなく、ミクロン単位の微々たるものですが、細菌にとってはとても大きなスペースとなります。
金属アレルギーのリスクがある
銀歯には複数の金属が含まれています。この中にもし体質的にアレルゲンとなるようなものが含まれていると、口腔内などにアレルギー症状が生じてしまうこともあります。
経年劣化による銀歯の腐食
口腔内の銀歯は、金属が経年と共に風化するように、歯科用金属もお口の中で経年とともに腐食します。このため、銀歯を装着し始めた時には、アレルゲンにはならなかった場合でも、唾液によってイオン化して銀歯の金属が溶け出し、体内に取り込まれてタンパク質と結合することで、金属アレルギーを引き起こしやすくなります。
アマルガムの銀歯は身体に悪い?
今現在は、銀歯にアマルガムを使用することはまずありません。なぜなら、アマルガムには人体に害を及ぼすことがある「水銀」が含まれているからです。そのため、ここ数年で入れた銀歯は心配ありませんが、数十年前に入れた銀歯がアマルガムだった場合は、水銀による健康被害に注意する必要があります。
歯科医院で銀歯を白くする方法
歯科医院で銀歯を白くする方法は、「レジン(自費)」と「セラミック」の2種類があります。
レジン(自費)の特徴
レジンは、歯科用プラスチックです。白色を呈していて、色調も細かく調整できるので、患者様それぞれの歯の色に近付けることが可能です。比較的小さな歯質の欠損であればコンポジットレジンで対応できますが、詰め物・被せ物といった大きな修復物には、硬質レジンやハイブリッドレジンなどが用いられます。
- レジンのメリット
レジンの最大のメリットは、材料費が安価である点です。また、割れたり、欠けたりしても修理しやすいというメリットもあります。コンポジットレジンに関しては、歯の欠損部に流し込んで光で固める方法で、治療期間も大幅に短縮できます。当然ですが金属アレルギーのリスクはありません。
- レジンのデメリット
レジンは経年的な変色・摩耗が起こりやすい材料です。セラミックのようにいつまでも美しい状態を保ち続けるのは難しいといえます。その他、レジンは、口腔内で唾液を吸収すると、時間と共に劣化します。 口腔内の劣化したレジンは、臭いが発生したり、変色や着色を起こすというデメリットがあります。
セラミックの特徴
セラミックは、歯科用に改良された陶材(とうざい)です。少し難しい言葉ですが、簡単に表現すると、セラミック製のお皿とほぼ同じ素材です。銀歯を白い歯に取り換える際には、第一におすすめできる歯科用材料といえます。
●セラミックのメリット
ひと言で「セラミック」といっても、実は種類がたくさんあります。その点も踏まえた上で、セラミック治療のメリットを記載します。
- 天然歯の色や光沢、透明感を忠実に再現できる
- 汚れや臭いを吸着しにくい
- 歯質とぴったり適合するので虫歯が再発しにくい
- 経年的な変色、摩耗が起こりにくい
- 金属アレルギー、メタルタトゥー(金属の削り粉が歯肉に入り込んで黒くなるもの)のリスクがゼロ
●セラミックのデメリット
セラミック治療には、以下に挙げるようなデメリットがあります。
- 原則として保険が適用されない
- 強い力、衝撃が加わると割れてしまう
- 故障した時の修理が難しい
まとめ
このように、銀歯にはいろいろなデメリット・リスクがあるため、可能であれば白い歯に交換した方が良いといえます。その際、治療に求める優先順位を明確にしておくと、素材の選択にも困らなくなります。例えば、審美性を第一に考えるのであれば、オールセラミックが推奨されますし、経済面を最重視するのであれば、レジン系の材料がおすすめです。そこは歯科医師と相談しながら決めていっても良いので、銀歯の見た目やアレルギーでお困りの方は、お気軽に当院までご連絡ください。当院では、自費コンポジットレジンにも力を入れており、しっかりと時間を取って治療を行っております。一緒に健やかで美しい口元を作っていきましょう。
インプラントがおすすめの方は?治療する医院の選び方もご紹介
2021年10月6日
インプラントには、入れ歯やブリッジなどとは異なるメリットがあります。ただ、デメリットも存在するので、治療を迷われている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、インプラント治療を検討されている方に向けて、治療のおすすめポイントやデメリット、どこで治療を受けたらいいのかなどについてお伝えします。
■インプラントのおすすめポイント
インプラントとは、顎の骨に人工歯根を植え込み、その上に人工の歯を被せる方法です。「見た目と機能面の問題」「入れ歯の不具合」「健康な歯を失うことへの不安」が解決されることなどさまざまな点でおすすめです。詳しく見ていきましょう。
●天然の歯に近い見た目と噛み心地が得られる
インプラントの被せ物には、天然歯に近い素材が使われます。そのため大きく口を開けて話していても、周囲からインプラントを装着していると気付かれることはほぼありません。
また、インプラント体の多くはチタンでできており、固いものを噛んで痛みを感じたり、食べられないものが増えたりすることはなく、歯を失う前とほどんど同じように食事を楽しめます。
(※被せ物の素材はセラミックなどを使用する事が多いため、ひびが入ったり、破折することもあります。)
●入れ歯の不具合を解消できる
歯の欠損を補う上で、入れ歯治療は比較的手軽に受けられる方法です。ただ、「取り外しをしなければならない」「清掃が面倒くさい」「口臭が気になる」などのデメリットがあることも事実です。また、「発音がしづらく、会話を楽しめない」「食べ物を噛むときに痛みを感じることがある」「歯肉が痩せる」など、生活や健康における問題も多く起こります。
一方、インプラントには取り外しの必要がなく機能も天然の歯に近いため、入れ歯のようなデメリットはありません。
●健康な歯を削らずに済む
入れ歯と同じく歯の欠損治療に使われるブリッジは、天然の歯を削って土台とする方法を取り入れています。そのため、天然の歯を削ることに抵抗感を覚える方が少なくありません。
インプラントでは、土台も人工歯も他の歯を利用しないので、天然の歯を傷つけるリスクがありません。年齢を重ねても、できるだけ多く自分の歯を残したい方は、インプラントが適していると言えるでしょう。
■インプラントのデメリットについて
インプラントはさまざまなメリットがある治療法と言えますが、デメリットがないわけではありません。治療前には以下のデメリットを確認しておくことも大切です。
●インプラントは自由診療
インプラント治療は、入れ歯やブリッジ治療のように保険適用でないため、治療費はその分高額となります。一般的な相場では1本につき数十万円の費用が掛かることを考えると、比較的金銭面での負担が大きくなることは避けられないでしょう。
●外科手術が必要になる
顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工の歯を被せるインプラント治療は、多くの工程が必要な外科手術です。歯肉の切開や麻酔の使用が必要になり、当然のことながら身体への負担が大きくなります。またインプラント治療はすぐに完了するものではなく、一般的には4か月~6か月の治療期間が必要です。
●定期的なメンテナンスが必要
インプラント治療の完了後には、歯肉の健康状態を維持するため、歯科医院・クリニックの定期的なメンテナンスを受ける必要があります。
■インプラント治療をどこで受けるか?医院選びのポイント
インプラント治療は高額であり、治療期間も長いため、適切な歯科医院選びが欠かせません。以下のポイントを参考に、治療を行う歯科医院・クリニックを選びましょう。
●問診と検査をしっかり行ってくれるか
歯の形によってデザインや対応が変わるインプラント治療。そのため治療前のヒアリングや検査が必要不可欠です。これらのプロセスに力を入れている医院を選ぶと、納得できる結果を得られるようになります。
●治療費が安すぎる医院は要注意
インプラント治療を低価格で受けたいとお考えの方も多いかもしれません。しかし安さにはそれだけの理由があります。粗悪な素材が使われていたり、医師の技術と経験が不足していたりするケースが少なくありません。「格安」「リーズナブル」を強調している医院は、なるべく選ばない方が無難です。
■まとめ
入れ歯やブリッジでは対応できない「見た目」や「機能面」の問題を解決してくれること。それがインプラントをおすすめする理由です。一方、デメリットや注意点もあります。しかし、それらは適切な対応をしてくれる医院を選ぶことで、避けられることがほとんどです。
当院ではできるだけ患者様に安心していただけるよう、カウンセリングの時間を丁寧に取り、検査機器も豊富に取り揃えています。もしインプラント治療をどこで受けようか迷っているとお考えなら、ぜひ一度当院までご相談ください。
歯周病とは?歯肉炎・歯周炎・歯槽膿漏の違いと治療法について
2021年9月8日
歯周病とは、歯だけでなく口腔内、やがては全身の健康状態を脅かす病気です。このようなリスクを避けるには、歯肉炎、歯周炎、歯槽膿漏など歯周病についての知識を深め、予防することが大切なポイントです。今回の記事では、それぞれの特徴、早期発見するための方法、日常生活で見直すべきことについて解説します。
■歯周病とは?
歯周病とは、細菌の感染を原因とする炎症性の疾患です。症状が重くなると、歯を支える歯肉や骨が弱り、最終的には歯を失うという結果をもたらしてしまいます。
歯周病は自覚症状がない病気ではあるものの、30歳以上の成人においては、80%以上の方が歯周病にかかっていると言われています。
●歯周病の症状
・自分で口臭が気になる、または周囲から指摘された
・朝起きると、口の中がネバネバしている
・歯磨きをすると歯肉から血が出る
・歯肉が赤くはれている
・歯肉が下がっているので、歯が長く見える
・歯と歯の間に食べ物がつまりやすくなった
・歯がグラグラして、浮いているような感覚がある
このような症状に心当たりがある場合は、歯周病になっている可能性が高い傾向があります。
●歯周病の原因
歯周病の原因は、口腔内に生息している細菌だと考えられています。通常、私たちの口腔内には数百種類もの細菌が住み着いています。健康な状態ならば歯や口腔内に害をもたらすものではありません。しかし、不十分な歯磨きや不規則な食生活が続くと、ネバネバとした「歯垢(プラーク)」を生み出します。歯垢はわずかな量でも約10億個もの細菌を含み、厄介なことにうがいでは落としきれません。そして、口腔内の歯垢を放置していると、歯肉や歯、歯を支えている骨にもダメージをもたらしてしまいます。
■歯肉炎について
歯周病は症状の進行度によって2種類に分かれ、歯肉での炎症が歯茎でとどまっていれば「歯肉炎」、顎の骨まで及んでいる場合には、「歯周炎」と呼ばれます。歯肉炎とは、歯肉が損傷を受けたときに起こる症状です。「歯肉が腫れて赤くなる」「歯磨きをすると出血する」「口臭が生じる」などの症状が目立つようになります。
歯肉炎の原因は磨き残しだけではなく、生活習慣の乱れ、喫煙習慣、カンジダやヘルペス、ホルモンバランスの変化などが関係することもあります。
●歯周病との関係
歯肉炎は歯周病の一部です。歯肉炎と歯周炎を総称したものが歯周病であり、歯肉炎は歯周病の初期段階と捉えられています。
●歯肉炎の治療
歯肉炎の治療は、歯石除去と歯磨き指導がメインです。最大の原因となる歯石の蓄積を防ぐため、歯科医師・歯科衛生士によるプロフェッショナルケアと患者様によるホームケアが必要となります。また、症状の進行を防ぐ目的で、定期的なメンテナンスも求められます。
■歯周炎について
歯肉炎が進行し、歯茎だけでなく歯槽骨にまで炎症が及んでいる状態を指します。この状態になると、「歯肉が赤紫色になる」「歯肉の腫れがさらにひどくなる」「歯と歯の間が広がる」「食べ物が詰まりやすくなる」「歯槽骨が溶け始める」などのトラブルが増えていきます。
●歯周病との関係
歯周炎は、歯周病がある程度進行し、患者様ご自身でも自覚症状を覚える状態です。症状が悪化するごとに歯や口腔環境へのダメージは大きくなるので、早期治療と定期的なメンテナンスで、歯周病の進行を抑える必要があります。
●歯周炎の治療
歯周炎の治療も、歯石除去と歯磨き指導がメインです。ただし、これらの治療を行っても改善が見られない、もしくは症状が深刻な場合は外科手術に移ります。歯茎を切開して歯石を取ったり、歯周組織の再生療法を行ったりします。
■歯槽膿漏とは?
歯周病と聞いて、「歯槽膿漏」との違いについて戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。かつて歯槽膿漏は「食事や歯磨きなどで刺激を与えなくても、歯茎から血や膿が出る」「口臭が強くなる」「歯がグラグラする」などの歯周病が重症化した状態を指していました。文字通り膿が漏れる状態です。しかし、現在ではテレビや雑誌などを除いて、あまり使われなくなっています。
■まとめ
歯周病は歯や口腔環境に徐々にダメージを与え、自然に改善されることはありません。そこで歯科医院での定期健診やクリーニングに加え、自宅での丁寧な歯磨きによって、症状の進行を防ぐことが何よりも大切なポイントです。わずかな症状や違和感も軽視せず、早め早めに対応していきましょう。少しでも歯周病の疑いがあれば、お気軽に、歯周病専門医の在籍する当院までご相談ください。