従来の治療法は、深くなった歯周ポケットを減少させることでした。
歯の支持組織が回復したわけではありません。
従来の治療法では歯肉の位置が低くなり、歯が従来より多く露出する場合があります。
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従来の治療法は、深くなった歯周ポケットを減少させることでした。
歯の支持組織が回復したわけではありません。
従来の治療法では歯肉の位置が低くなり、歯が従来より多く露出する場合があります。
再生療法(GTR法)による治療法の目的は、歯が機能するための指示機能を回復させる事です。
このため歯肉の位置も維持する事が出来ます。
歯周病で破壊された歯の支持層(線維組織や骨)はその原因を除去すれば再生しようとします。
ポケットの内部を清掃した後に、メンブレンを設置し外からの不要な組織が浸入しないように防御します。
そうするとメンブレンの下に歯の支持組織が再生をはじめ、ゆっくりと成長してきます。
比較的軽い歯周病であれば歯や歯の周りの清潔を保つ治療を続ける事で治すことが出来ます。
しかし炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には(歯周外科手術)が必要となります。
この手術の際に歯周組織再生誘導材料という手術治療を補助するための材料が使われる事が有ります。
それがエムドゲイン・ゲルです。
■エムドゲイン・ゲルとは?
エムドゲイン・ゲルの主成分は、子供の頃、歯が生えてくるときに重要な働きをするたんぱく質の一種です。
主成分(エナメルマトリックスデリバティブ)は高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製されたものです。
■手術の前に
歯周組織の状態を調べるために歯周ポケットの深さを測ったり、レントゲンを撮ったりその他治療に必要な検査を行います。(図1)
■歯周外科手術
手術は麻酔をかけて行います。まず最初に治療する部分の歯肉を切開し剥離します。(図2~3)次に歯根表面の清掃を行います。(図4)
エムドゲイン・ゲルを塗布します。(図5)
最後に切開した歯肉部分を縫合します。(図6)手術は終了です。
手術に掛かる時間は約1時間前後です。抜糸は手術日から2~6週間後に行います。
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図1 歯周ポケットの測定 |
図2 歯肉の切開 |
図3 歯肉の剥離 |
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図4 歯根表面の清掃 |
図5 エムドゲイン・ゲルの塗布 |
図6 縫合 |
■手術後の注意点
手術創は速やかに治癒しますが、指や舌で手術部分を触らないで下さい。
手術後の感染を防ぐために、術後3~6週間は消毒薬で口の中をよく洗浄するようにします。